5分でわかる”the”の使い方!”a・an”との違いを把握しよう

theの使い方

”the”の使い方をマスターしよう!

英語の文章を作る時に、名詞の前に冠詞の「the」を付けるべきか迷うことはありませんか?冠詞には、ほかにも「a」「an」があり、使い分けに悩んでしまうことも多いでしょう。しかし、それぞれの冠詞の正しいイメージと使い方を覚えれば、いつ・どんなときに「the」を使えばいいのか簡単に判断できるようになります。

今回は、いつも使う「the」の意味と、「a」「an」との使い分けについて紹介します。

 

日本語にはない「冠詞」とは?


そもそも冠詞とは、名詞の前につけることで、特定の対象があるのか・対象が限定されるかについて示す品詞です。冠詞は主にヨーロッパ諸国の言語に存在しますが、日本語には冠詞が存在しません。

日本語にはないことから難しい、身構えてしまいがちが英語の冠詞のルールはとてもシンプルです。

3種類の冠詞の特徴
不定冠詞「a / an」=名詞が不特定のものを指すことを表す
定冠詞「the」=名詞が特定のものを指すことを表す
無冠詞=名詞に冠詞を付けない

英語の冠詞は上記の3種類があります。当記事では「定冠詞」「不定冠詞」の使い方を詳しく確認します。

「the」を使いこなすためには、まずは不定冠詞の「a / an」をしっかりと理解しておくことがおすすめです。「”a”と”an”ならもう知ってる!」という人は、「the」の紹介から確認しても構いません。

 

不定冠詞「a」「an」の意味と使い方


「a」「an」は、後ろについている名詞が、複数ある中から特定できないときに使われる冠詞(不定冠詞)です。「a」「an」の違いは、後ろに続く名詞が子音か母音かで決まります。次に続く名詞が子音で始まる場合は「a」を使います。次に続く名詞が母音の場合は「an」が使われます。

下記の例文では、聞き手は「どのようなアイデアなのか」「どのショップなのか」を把握していない状態です。

”a”の例文
I have a pen.「ペンを1本持っています」
She has a brother.「彼女は1人兄弟がいます」
”an”の例文
I have an idea.「アイデアが1つあります」
She has an uncle.「彼女は叔父が1人います」

この「a」「an」のイメージを元に、使い方の2つのパターンを覚えましょう。

 

使い方①名詞が数えられる名詞かつ単数であるとき


「a」「an」を使う時にとくに多いのが、数えられる名詞(加算名詞)であるとき・その名詞が単数であるときに使われます。そのため、数えられない名詞(不可算名詞)や、複数あるものに対しては「a」「an」は使えません。

例文

不可算名詞:air / water / milk / money / time など…
※不可算名詞の「time」は「時」を意味します。回数を意味する「time」は加算名詞です。

複数ある加算名詞:two books / three bananas / 14 days

 

使い方②どれか1つに特定しなくてもいいとき


名詞を使う時に、どれか1つに特定しなくてもいい場合はよくあります。たとえば、下記の文章では、「貸してほしいペン」

例文
Would you lend me a pen?「ペンを貸していただけますか?」
Could I have a beer please.「ビールを1つください」

 

使い方③初めてふれる話題を話す・書くとき


会話や文章で、初めてふれる話題の場合は、対象の名詞が数あるなかから特定できないため、「a」もしくは「an」を使います。

たとえば下記の文章のように、話し始めたとき聞き手は「私の夢が何なのか」「私が買った本が何なのか」分からない状態のときに使われます。

例文
I have a dream.「私には夢があります」
I bought a book.「私は本を買いました」

 

定冠詞「The」の意味と使い方


「the」は、後ろについている名詞が特定できるときに使われる冠詞(定冠詞)です。反対に、”対象の名詞が特定できない場合は「the」はつかない”と覚えることができます。

下記の例文では、聞き手は「いま何時か」「どの男の子か」を把握している状態です。

例文
Do you know the time?「いま何時でしょうか?」
I saw the boy in the park.「わたしはその男の子を(その)公園で見ました」

この「the」のイメージを元に、使い方の4つのパターンを覚えましょう。

 

使い方①話し手・聞き手に共通認識があるとき


会話中、名詞に対して話し手と聞き手のあいだに共通認識がある場合、名詞の対象を特定することができるため「the」を使うことができます。

たとえば、下記の文章のように「どのカフェなのか」「どのパーティーなのか」という名詞の対象を話し手・聞き手の両方が知っている状態のとき使われます。

例文
I visited the cafeteria you recommended.「あなたが勧めてくれた”あの”カフェに行ったよ」
I will go to the party this weekend,and you?「今週末”あの”パーティー行くけど、あなたは?」

 

使い方②対象の名詞が会話・文章中で2回目に出てきたとき


会話中や文章中に、対象の名詞が複数回使われることはよくあります。この場合、会話・文章の冒頭では何を指すのか特定できなくても、2回目以降は対象の名詞を特定することができるため「the」を使うことができます。

たとえば下記の文章のように、話し始めたとき聞き手は「女の子がだれなのか」が分からない状態のときに使われます。

例文
I saw a girl this morning.The girl was very cute.「私は今朝女の子に会いました。その女の子はとても可愛かった」

 

使い方③対象の名詞が世の中に1つしか存在しないとき


世の中に1つしかないものは、自然と対象の名詞が特定されるため「the」を使うことができます。例えば、下記のような常識的・慣例的に世の中に1つと決まっている名詞が「the」と一緒に使われます。「the」がついた世の中に1つしか存在しない名詞を日本語に訳す場合、「その」や「あの」をつけないのが一般的です。

太陽:the sun
月:the moon
アルプス山脈:the Alps
大統領 / 社長:the president
※大統領や社長は常識的に1人視界ないため「the」がつく

 

使い方④文法上「the」をつけるときが決まっているとき


名詞の中には、「the」をつけることが決められている単語があります。文法上で決められているため、使いこなすためには暗記が必要となります。

例文
楽器:the guitar / the piano など…
乗り物:the bus / the train など…
朝昼夕:the morning / the noon / the evening
最上級の形容詞・副詞:the best / the sweetest など…

 

「the」の発音は”ðə”と”ði”の2つがある


「the」の発音は、後ろにつく名詞によって変わるため会話の際は注意が必要です。

「the」の次の単語が子音で始まる場合は、”ðə”と発音します。次の単語が母音で始まる場合は、基本的に”ði”と発音します。”ðə”は、日本語では「ザ」と書かれますが、実際には「ダ」に近い音です。”ði”は、「ジ」と書かれますが、実際には「ディ」に近い音です。

例文
”ðə”と発音する場合:I have the bag./ I went to the hospital. など…
”ði”と発音する場合:I have the orange. / I read the article. など…

 

まとめ


今回は意外と悩みやすい「the」の使い方を詳しく紹介しました。「the」を正しく使うためには、「a」「an」の使い方も覚えておくとが大切です。「a」「an」「the」それぞれの違いを理解すれば、どの冠詞を使えばいいか悩むこともなくなるでしょう。冠詞に慣れたい場合は、テキストや問題集の英文を確認してみるのもおすすめです。

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