日本でSAT 受験!試験の概要や申し込み方法、試験当日の流れをご紹介します!

 目次

  1. SAT®って何?
  2. SAT®の概要
  3. SAT®を日本で受験するまでの手続き
  4. SAT®試験当日のスケジュール
  5. SAT®を受験する際の注意点
  6. SAT®のスコア確認と出願大学への提出
  7. まとめ

 

1.SAT ®って何?

海外留学の語学試験といえばTOEFULやIELTSを思い浮かべる方が多いと思います。日本ではあまり馴染みのないSAT® (Scholastic Assessment Test)は、アメリカの大学進学希望者を対象に実施される共通試験のことです。アメリカ国外からの留学生向けのテストというわけではなく、アメリカの大学の合否の基準になるテストとして大学進学を希望するアメリカ国内の高校生が数多く受験するテストです。「アメリカ版のセンター試験」だと思っていただいて差支えないかと思います。

 

2.SAT®の概要

SAT®にはSAT Reasoning Test (旧SATI)とSAT Subject Test ™ (旧SATII)の二種類がありますが、現在SAT®といえば一般的にSAT Reasoning Test (旧SATI)のことを指します。

 

SAT®の二つのテストの違い

SAT Reasoning Test (旧SATI)

一般的にSAT®といえばこちらを指します。試験はCritical Reading (読解)Writing (文法とエッセイ)Math (数学)の3教科で構成され、各教科200点から800点で合計2,400点満点(最低が600点)で評価されます。

 

SAT Subject Tests ™ (旧SATII)

様々な教科の科目別テストです。英語、歴史、数学、自然科学、語学の5分野20科目の中から、一度の試験で最大3科目まで受験することが出来ます。各テストはSAT Reasoning Test (旧SATI)と同じく200点から800点で評価されます。通常の場合、SAT Subject Tests ™は大学側が受験科目を指定します。

 

SAT®のテスト形式

SAT Reasoning Test (旧SATI)のテスト形式

テストは紙ベースで実施されます。各教科ともにマークシートでの解答になりますがWritingのエッセイのみ解答用紙に鉛筆で記入します。

試験時間は3時間45分(休憩時間を含めない)です。Critical Reading (読解)、Writing (文法とエッセイ)、Math (数学)の3教科がそれぞれ「セクション」を3つずつ含み、合計9つのセクションの解答で採点されます。Writingのエッセイについては受験しないことも可能です。また、これらのセクションに加え得点にならないテスト(ダミーセクション)が1つあり、合計10個のセクションの解答が要求されます。ダミーセクションは受験生に他の問題と見分けがつかないように紛れ込まされており、その解答はSAT®テストの研究目的で使用されていると言われています。ダミーセクションの出題がいずれの強化になるかは、毎回異なります。

 

Critical Reading

23~25問の25分セクションが2回、19問の20分セクションが1回の、3つのセクションで構成されます。短文読解、長文読解、空欄補充の文章感性問題が出題されます。

 

Writing

文法や解釈についての選択問題は35問の25分セクションが1回、14問の10分セクションが1回行われます。筆記のエッセイは1問25分セクションです。選択問題では文章の間違いを訂正することが要求され、間違いがあれば適切な修正を、なければ原文を変えないという選択肢を選びます。エッセイは基本的に1つのパッセージを読んで、パッセージの筆者がどのように読者を説得しているかについて書きます。解答者の立場や意見を書くのではないという点に注意が必要です。

 

Math

18問の25分セクションが1回、20問の25分セクションが1回、16問の20分セクションが1回の、3セクションで構成されます。選択式またはgrid-in方式(回答欄[grid]の該当する数字を塗りつぶす)で解答します。試験問題は演算、台数、幾何学、統計、確率の分野から出題されます。また、電卓の使用が許可されています

 

SAT Subject Tests ™ (旧SATII)のテスト形式

SAT Subject Tests ™には英語、歴史、数学、自然科学、語学の5分野20科目のテストがあり、たいていの場合場合大学が指定した科目を選択して受験します。一度に受けられる科目数は3つまでで、各科目とも試験時間は60分、選択式のマークシートで解答します。語学のリスニングは持参したCDプレイヤーで問題用CDを再生します

出題内容はアメリカ国内の高校での授業内容に準拠しているので、アメリカ国内で教育を受けていない受験者にはかなりハンディキャップがあると言われています。

 

その他詳しい情報についてはSAT Subject Testsのホームページをご確認ください。

 

3.SAT®を日本で受験するまでの手続き

アメリカ版センター試験ともいうべきSAT®ですが、日本国内で受験することが可能です。受験の手続きは以下の手順で行われます。

①Collegeboardのアカウントを作成する

まず、Collegeboardの公式サイトからアカウントを作成しましょう。受験の予約や変更はすべてこのアカウントを使用して行います。アカウントを作成する際にはパスポートなど自身のIDに記載された内容と異ならないように注意する必要があります

②試験日程・会場を確認する

アメリカ国外でSAT®の受験が出来るのは基本的に以下の月となっています。

SAT Reasoning Test: 10月、12月、3月、5月

SAT Subject Tests: 10月、11月、12月、5月、6月

ただし、Reasoning TestとSubject Testsを同日に受験することはできないので、注意が必要です。主に理系の学部への進学を予定されている方など、Subject Testsの受験が必要となる方は計画的な受験をする必要があります。

受験日程や会場の空きについての情報はこちらから確認することが出来ます。

③支払いをする

試験日程と会場の選択ができたら、受験料を支払います。日本で受験する場合には受験料は基本的に以下のようになっています。

 

SAT Reasoning Test (エッセイなし)

基本料US$46+East Asia-Pacific Regional Fee US$53= US$99

 

SAT Reasoning Test(エッセイあり)

基本料US$60+East Asia-Pacific Regional Fee US$53=US$113

 

SAT Subject Tests

基本料US$26+East Asia-Pacific Regional Fee US$53+各科目の費用(Language: US$26、その他:US$21)

 

受験料の支払いはクレジットカードとPayPalから選択できます。詳しい方法についてはこちらをご覧ください。

4.SAT®試験当日のスケジュール

SAT®の受験の流れは基本的に全世界で共通です。

 

持ち物:受験票、身分証明書、筆記用具(鉛筆、消しゴム)、電卓

 

①7時45分までに会場に到着

SAT®は毎回7時45分までに会場に到着しておくように指示を受けます。8時には会場が締め切られてしまうので、7時半ごろには会場に到着しておくことをお勧めします。道路の混雑や交通機関の遅延も考慮して余裕をもって出発しましょう。

②受験票と身分証明書を提示する

会場に到着したらまず受験票と身分証明書の提示が求められます。受験票は受験の申し込みをした際にPDF形式のファイルで送信されますので、試験当日までにプリントアウトしておく必要があります。身分証明書は政府か学校によって公式に発行された顔写真付きのものでなくてはなりません。身分証明書に関しては原本しか認められないので注意が必要です。

③荷物を置いて自分の席に着く

入場の手続きが済んだら会場に案内されます。上記の持ち物以外の持ち物は許可されていません。携帯電話や財布など他の荷物は別室に預けるか、机の下に置くように指示されます。

④試験時間:休憩

試験時間やその他の注意点については試験官より指示を受けることになります。また、基本的に5分間と10分間の休憩がそれぞれ一度ずつ与えられます。この休憩中に飲食をすることは可能ですが、携帯電話やPCなど電子機器の使用は禁止されているので注意が必要です。

⑤試験時間:同意書にサイン

試験時間中のどこかのタイミングで、解答用紙の後ろにある、試験内容を外部に漏らさないという同意書を全て写し、サインするように指示を受けます。これらはブロック体ではなく筆記体で書かなくてはならないという規則があります。

⑥試験終了後

SAT Reasoning Testの試験はエッセイを受験するか否かで試験終了時間が変わります。基本的に、自分の受験するセクションが終わったタイミングで速やかに退出するようにという指示を受けます。

 

5.SAT®を受験する際の注意点

日本でSAT®を受験する際に、特に試験会場について注意することが必要です。

日本では米軍基地や米軍基地内にある学校が試験会場として設定されるケースがありますが。こういった場合にアメリカ国籍でなくては受験が許可されない場合があります。受験会場を選択する際には会場へのアクセスだけではなく、入場資格についても事前に調べておくことが重要です。

日本でのSAT®受験は会場が限定的であることに加え、韓国や中国およびその他の近隣国から受験のために来日する生徒もいるため、予約の枠があっという間に埋まってしまうことも多いです。日程や会場をチェックしてゆとりをもって予約することをお勧めします。

 

6.SAT®のスコア確認と出願大学への提出

SAT®を受験してからおよそ17日後にオンラインでスコアを確認することが出来ます。出願校にSAT®のスコアを提出する場合には「スコアレポート」をCollegeboardから出願校に送付してもらう手続きが必要となります。

SAT®の受験を申し込む際に、4校までは無料でCollegeboardから直接大学にスコアを送付してもらうことができます。それ以上の数の大学に送付してもらう場合には追加費用が必要となります。追加費用は、1校あたりUS$11.25です。

また、SAT Reasoning Testを複数回受験した場合、いつ受験したテストのスコアレポートを出願校に送付するかを選択することが出来ます。SAT Subject Testsに関しては、どの科目を出願校に送付するかを選択することが可能です。

Collegeboardから各出願校にスコアレポートが届くのには数週間かかることがありますので、早めに送付手続きをすることを心がけておきましょう。

 

7.まとめ

アメリカ国内の大学への進学を検討している方にとっては非常に重要なSAT®受験。日本国内での受験は場所も機会も限られているだけでなく、結果が出てから出願校に届くまでにもある程度時間がかかるので、日本国内の大学を受験するより綿密な計画を立てることが必要であると言えるでしょう。SAT®は日本国内での知名度が比較的低いこともあり予備校や参考書が充実しているとは言えませんが、SAT®公式に出版している対策本は比較的安価で入手できますので、これに沿って学計画を立てることは可能なのではないでしょうか。

 

 

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