英語で「ただいま」「おかえり」が言えますか?
日本語の「ただいま」「おかえり」という言葉は、「おはよう」「こんにちは」とならんでよく使われる挨拶です。日本人にととって、どの家庭でも当たり前に使っているフレーズですが、英語ではどのように表現するのでしょうか。
今回は英語の「ただいま」「おかえり」の表現を紹介します。
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英語には「ただいま」「おかえり」の表現がない!
実は、「ただいま」「おかえり」と声を掛け合う習慣は日本ならではのものです。
「ただいま」は「I’m home.」「I’m back」と、「おかえり」は「Welcome back」と訳されているのを見かけますが、普段ネイティブはこのような表現を使っていません。
英語圏では「ただいま」「おかえり」と伝えたいときに、決まった表習がないため、その場に応じて表現を変える必要があります。
「ただいま」の意味で使える英語表現
ネイティブが「I’m home.」「I’m back」を使うのは、長期間にわたって家や会社を留守にしていたときにのみ使用されます。「今まで(長いこと)いなかったけど、今はいるよ!」というニュアンスが伝わります。
それでは、どのような表現で家や会社に帰ってきたことを伝えるのでしょうか。
普段使う「ただいま」に相当するのは、下記のような挨拶表現です。
Hi
Hey
Hello
一般的に、あいさつの後に相手の名前を入れて、誰に対して伝えているのかわかるように表現されます。「Mom / Dad」を使って、「お母さん」「お父さん」と伝えることもできます。
Hi, Nancy.「ナンシー、ただいま」
Hi, Mom.「母さん、ただいま」
「おかえり」の意味で使える英語表現
「ただいま」に対して「おかえり」はどのように表現するのでしょうか。
実は、「おかえり」を意味する英語も、「ただいま」と同様に「Hi」などの挨拶表現と、日相手の名前を使います。
「ただいま」と異なることは、「おかえり」のあいさつの後には、下記のような調子をうかがう表現を付け加える点です。
How are you?
How are you doing?
How was your day?
「How was~」の後ろに入れる名詞を状況に応じて変えることで、よりその場にフィットした表現になります。
How was your school?「学校どうだった?」
How was your business trip?「出張はどうでしたか?」
How was your work?
「How was~」を使わず、より具体的に気分を聞く表現も使うことができます。
Did you have a good time?「楽しみましたか?」
Had a good time?「楽しんだ?」
What happened? You look so sad.「何があったの(どうしたの)?すごく悲しそうだよ」
上記のように「おかえり」といわれた人は、「良かったよ」「疲れた」「楽しかったよ」などと自分の状態を伝えます。
Hi, Mom. How was your work?「おかえり、お母さん。仕事はどうだった?」
It was great! 「うまくいったわ!」
Hey, Lisa. Had a good time with friends?「おかえり、リサ。友達と楽しんだ?」
Yeah! That was fun.「うん、楽しかったよ」
ちなみに、「Welcome back」を使うのは、「ただいま」と同様に、長期間留守にしていたときです。「How was your (business) trip?」など、長く家や会社を開けていたことがわかる表現と一緒に使われます。
かしこまった「おかえりなさい」
ホテルのお客さんや、会社の社長や上司など目上の人に対して、「おかえりなさい」と伝えるシーンもよくあります。
「おかえりなさいませ」という丁寧な言い方としては、下記の英語表現が使えます。
Welcome back Sir / Ma’am.
とても丁寧な挨拶ではありますが、こちらも通常の「おかえり」とどうように普段使わわれる表現ではありません。日本語のように厳密な敬語表現はないため、一般的にはかしこまった場面でも「How are you doing?」「How was your day?」など通常のシーンと同様の表現を使います。
まとめ
今回は、英語で「ただいま」「おかえり」と伝える表現について紹介しました。「ただいま」「おかえり」は、英語で直訳するとかなり大げさな表現となってしまいます。長期の旅行や出張から帰ってきたとき以外は、基本的な挨拶を使って「ただいま」「おかえり」を表現しましょう。