GREとは?MBAとの関連は?
まず、そもそもGREとは何のための試験なのでしょう。MBA受験などを考えている方はなんとなくGREのことを耳にしたことはあるとおもいます。ですが、実際どのような試験内容なのか、どの程度のスコアを取ればいいのかなどはよく分かっていない点が多いと思います。そのため、まずは自分の目的と現状を把握するためにGREテストの全容について見ていきましょう。
概要
そもそも、GREとはGraduate Record Examinationsの略です。その名の通り、主に大学院の受験をする人向けの試験になっています。この試験はTOEFLなどを提供しているEducational Testing Serviceが提供しています。
GREの試験は、Verbal reasoning(言語の能力)、Writing、Quantitative reasoning(数学)の3つのパートに分かれています。TOEFLなどが言語能力などに留まっていることと対照的に、GREの試験では実際に大学院で使うことを想定されている数学やライティングの能力により重点が置かれていることが特徴です。言語能力に関してもTOEICなどの言語能力試験と比較しても高い水準を求められることが特長なので、既に高等教育を受けている方が主な対象となっている試験です。
対象者
対象者としては、上述した通りMBAや大学院進学を検討している方が対象になっています。海外の大学院受験には基本的にはGREの受験が求められていることが多いですが、大学院によっては提出を義務としない大学や、GMATの提出を代わりに求める大学院もあります。
すでに専門職としての経験がある方や学士のGPAが基準を満たしている方はGREの提出を免除されることがあります。オンラインマスターや芸術系の大学などもGREの提出を必要ない場合が多いです。
また、ボストン大やシカゴ大などの有名大学でもGREの提出がないとしている場合が多くあります。学部によって要件は異なりますが、実際多くの大学院で必ずしも提出が義務付けられているわけではありません。大学によってはGREのスコアの提出が選択制になっている大学院もありますが、可能であれば提出することが望ましいとされています。詳細の要件に関しては大学院や学部によって異なるので受験する前にホームページできちんと確認することが必要です。
目安のスコア
大学院によって目安となるスコアは大きく変わってきます。GREの言語能力と数学の試験は130~170で採点されます。また、Writingは0~6のスケールで採点されます。
仮にアイビーリーグなどの名門大学を受験したいということであれば、平均的には言語能力と数学で150~160程度のスコアを取ることが求められます。そのほかの平均的なレベルの大学院の場合、これら2つのスコアは150程度を取ることが期待されます。
自分が出願しようとしている大学どの程度のGREのスコアを求めているのか、自分がより対策をする必要なパートはどこなのかをしっかりを把握した上で準備を始めるようにしましょう。
GRE 単語・言語能力対策
GREを受験するにあたり、避けては通ることがことができないのが単語の学習です。これまでTOEICやTOEFLで対策を進めて来た方でもGREの言語能力試験に必要になる語彙数は十分ではないため、語彙量が1万以上ある方でもGRE用の単語学習をする必要があります。
単語の学習をどこから始めればいいかわからないという方には、Magooshが出している無料のGRE対策の単語アプリを利用することをお勧めします。
https://gre.magoosh.com/flashcards/vocabulary
このアプリではスキマ時間を活用して、GRE対策で不可欠な1000もの単語を暗記カード形式で学習することができます。単語の学習は、かけた時間もそうですが復習した回数もかなり大事なので、スキマ時間に学習することができるのは大きなメリットです。
仮に、日本語で対訳をみながら学習をしたいという方には、英単語アプリであるmikanをお勧めします。
https://play.google.com/store/apps/details?id=link.mikan.mikanandroid&hl=ja
こちらのアプリでは、まだGREの単語は難しいという方向けのTOEFLやTOEIC対策の英単語帳もそろっているため、しっかりと先に基礎固めをしたいという方にはこちらのアプリがお勧めです。
単語の対策が出来た後は、本番同様の問題を解いていくことで自分が苦手な部分を補強していくことをお勧めします。対策には、公式が出している問題集を利用することが無難です。
オンライン上で無料の対策動画などもたくさんありますが、基礎がしっかりできていない状態で無料の教材を利用すると逆に時間を多く費やしてしまうことが多くあります。そのため、まずは公式の本番に一番近い試験問題を解くことでどう対策していくのか先に決めることが重要になります。
GRE Writing対策
GREのWriting対策をするにあたって大切なのは、アカデミックライティングの基礎があるかどうかです。GREのWritingはそもそも大学院に入ってからアカデミックライティングできるかどうかの適性を見る試験です。そのため、TOEFLなどでも必要になる基礎の部分をしっかりと身に着けてから、GREの問題に合わせた学習をすることが必要となります。
そのため、以下の様なサイトや書籍を利用してアカデミックライティングの基礎を身に着けることをお勧めします。
これらのサイトを利用することで自分で学習を進める際にどのような点に気を付けて書けばいいのかをチェックすることができます。
https://www.prepscholar.com/gre/blog/gre-essay-topics/
また、Writingのトピックなどに関してはこれらのサイトを参照することができるので、最初はアカデミックライティングの基礎をつけるために自分で何本か書いてみることをお勧めしまう。
基礎が出来てきた段階で、誰かにチェックしてほしいとなった際にGRE用の予備校やオンライン英会話を利用した添削をお勧めします。
特に後者のオンライン英会話を利用した添削では、120円程度で添削をしてもらうことが可能なので、たくさん量をこなしたいという方にお勧めです。レアジョブなどを利用すれば、会話をしながら、画面共有で添削を行ってもらえるため、分かりやすい添削が期待できます。
GREの対策は、既にサンプルとなるエッセイなども多くあるので、それらに近づけるように量をこなしていくことが正しい学習方法を
GRE 数学対策
GERの数学対策には、そこまで高度な数学の知識が必要とされるわけではありません。日本で中等教育を受けた方であれば、問題を解くこと自体はそこまで難しくない内容です。
ですが、数学の基礎的な用語がわからないという点が日本人にとっては障壁となります。そのため、まずは基礎的な数学の知識をつけたいという方はKhan Academyなどを利用して学習を進めていくことをお勧めします。
こちらのサイトを利用すれば、数学の基礎からGREの試験対策に有効なAlgebra、Arithmetic、Data Analysis、Geometoryなどの対策を行うことができます。全てのコンテンツを基本は無料で利用することができるので、過去問を解きながら必要な際にわからない問題の部分だけを学習することができます。お金を必要上にかけず、効率的に学習を進められるようにしましょう。
GREの対策期間は?
GREの対策期間はどうしても個人差が出てきます。もしも、まだTOEFLなどの対策を十分にしておらず、TOEFLibt 80程度を取得していない方に関しては、先にTOEFLの対策を2~3ヵ月程度行ってGRE対策をする前の下準備をすることをお勧めします。
最低限の語彙やアカデミックライティングの準備をTOEFLやIELTSの試験対策を通して行うことが出来れば、後はGREの過去問対策を行っていくことをお勧めします。GREの対策期間は、自分の目標とする点数を取れるかどうかに依存するので、自分の目標に合わせた対策期間を設定するようにしましょう。
まとめ:GRE対策に予備校は必要?
この記事では、GREの対策方法に解説してきましたがいかがだったでしょうか。GRE対策には予備校が必要なのかという議論は良くされますが、極論はいかに自分で計画をたてて学習を継続できるのかという点がもっとも大切になります。自分で学習を進めようと思えば、Facebook上にGREの学習グループなどもあるので、お金をかけすぎず賢く学習を進めていきましょう。