英語の「シャドーイング」とは?|勉強法や上達のコツを紹介!

シャドーイング

英語上達の効果があることで注目されている勉強法「シャドーイング」をご存じですか?もとは同時通訳者のための訓練方法として知られていましたが、リスニングやスピーキングの強化など英語学習者にも大変役立つ勉強方法なのです。
そこで今回は、英語力を向上させたい方にぜひ取り入れていただきたい「シャドーイング」について解説していきます!

 

💡シャドーイングとは?

疑問に思っている男女
著作者:storyset/出典:Freepik


「シャドーイング (Shadowing)」とは、英語の音声を聞いた瞬間にその音声を追いかけるように真似して発音するという学習方法で、もともとは同時通訳者のための訓練の一つとして取り入れられていましたが、近年ではスピーキングやリスニングスキルの向上に効果的であることから、英語学習の一つとして広く認知されるようになりました。
英文を聞き終えてから繰り返して発音する「リピート (Repeat)」とは異なり、シャドーイングは英文を聞くのとほぼ同時 (およそ0.5秒後) に発音することがポイントになります。「リスニング」と「スピーキング」を同時に行うわけですから、難易度の高い練習方法ですが、ポイントを理解し繰り返し練習すれば高い学習効果が期待できます。

シャドーイング/Shadowing 聞いている音声のすぐ後を追って復唱する
リピート/Repeat 音声を聞いた後に復唱する

 



 

💡シャドーイングの学習効果

成長過程
著作者:storyset/出典:Freepik


シャドーイングが効果的な英語の学習方法として注目されている理由は、以下のスキルにより相手に伝わりやすい英語が身につくからです。

  • ネイティブスピーカーの発音
  • 会話のリズム
  • イントネーション

継続的に学習を続けることで発音だけでなくリスニング力・スピーキング力・表現の幅広さを向上させることにもつながります。

 


 

 📌リスニング能力の向上 

シャドーイングによる学習効果として、まずはリスニング能力の向上が挙げられます。英語の音声を繰り返し聞くことによって、ネイティブ独特のリズムやイントネーションに少しずつ慣れ、今まで聞き取れなかった単語が聞き取れるようになります。

また「リンキング」と呼ばれる音と音のつながり( 例えばCheck it out!をネイティブスピーカーは「チェック イット アウト」ではなく「チェッケラゥ」のように発音します。)も聞きとれるようになります

 


 

 📌スピーキング能力の向上 

リスニング同様ネイティブスピーカーをまねて繰り返し発音練習するわけですから、英語独特のリズムや区切るタイミング、イントネーションを少しずつ身に着けることが出来ます。また、発話状況(スピーチなのか会話なのか等)にも着目することで状況に応じたスピーキング力を磨くことができます。

 


 

 📌表現力の向上 

英文をそっくりマネするシャドーイングでは、膨大な数の単語・熟語と出会うことになります。単語帳で暗記するのとは異なり、実際の会話を聞くわけですから、覚えた表現が定着しやすく、どのような文脈で用いればよいかも理解することができます。

 



 

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💡シャドーイングの方法

勉強
著作者:storyset/出典:Freepik


上述したように幅広い学習効果を期待できるシャドーイングですが、より高い効果を得るためには正しい方法を理解する必要があります。具体的な方法は以下の通りです。

 


 

 📌まずはリスニング 

まずはテキストを見ずに全文を聞きます。

話題や発話状況などざっくりとした全体像をとらえることに努めましょう。

慣れていないうちは1~2分程度の短めの音声から始めましょう。

 


 

 📌1回目のシャドーイング 

テキストを見ないで、聞こえてくる英文に続いてシャドーイングをしましょう。シャドーイングの音声は後で確認できるように録音します。意味を理解できる箇所は意味を考えながら、できない箇所も発音・リズム・抑揚に注意しつつ、音声をコピーするように意識しながら聞いたままの音を発音します。

重要なのは黙ってしまわないことです。とにかく声を出し続けることに努めることが大切です。

 


 

 📌録音した音声を確認する 

録音した音声を聞きシャドーイングができていた箇所とできていなかった箇所を確認します。

ネイティブの音声と比べて発音やリズムはどうだったか、聞き取りやすい抑揚はつけられていたかなどを確認しましょう。

 


 

 📌英文を確認する 

続いてスクリプトを見て、分からなかったり聞き取れなかったりした単語や熟語を調べましょう

慣れないうちは、この段階でスクリプトを見ながら完璧にシャドーイングをマスターし、次のステップに進みましょう。

 


 

 📌2回目のシャドーイング 

1回目と同様に、テキストを見ずに録音しながら2回目のシャドーイングに取り組みます。単語や熟語の意味を確認したので、1回目よりはできるようになっているはずです。

 


 

 📌2回目の録音音声確認 

2回目の音声と1回目の音声を聞き比べ、発音やリズムが改善されているかを確認しましょう。

改善すべき点が多い場合には、再びスクリプトを確認して、3回目以降のシャドーイングに臨みましょう

 



 

 

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💡学習効果を上げるためのコツ 

学習のコツ
Image by storyset on Freepik


学習方法は上に挙げたとおりですが、より高い効果を挙げるために何点かシャドーイングのコツをご紹介したいと思います。

 


 

 📌しっかり声を出し、ハキハキした発音を心がける 

聞こえてくる英語をただ真似して発音するだけでは高い効果は期待できません。

相手に伝わりやすい英語を身に着けるためには、ぼそぼそとつぶやくのではなく、実際の会話と同じようにしっかり声を出し、ハキハキ発音することが非常に重要です。

 


 

 📌自分の音声を録音する 

甘く見られがちなのが練習音声の録音です。自分の声を聴くことは少し気恥ずかしいかもしれませんが、正しく発音できているかを確認するためには絶対に必要なステップです。

ネイティブの音声と比較することで自分の弱点や改善点を見つけ出しましょう。

 


 

 📌自分にあった教材を使用する 

使用する音声教材は簡単すぎても難しすぎてもよくありません。自分のレベルや学習目標に相応しい教材を使用しましょう。

レベルが適していても興味のない内容ではモチベーションが上がりにくいので、楽しく英語学習をする為にも自分に合ったレベル且つ興味のある内容の教材を使用して学習することも学習を継続させる重要なコツの一つです。

 


 

 📌シチュエーションを想像する 

シャドーイング練習に適した音声教材は会話形式ではなく、スピーチ形式のものが良いでしょう。

また、初めのうちは映像とセットになっている教材を使用したほうが、口の動きや仕草なども学べるので効果的だと思います。

 



 

💡教材はTEDがおすすめ! 

TEDロゴ
参照:TED.com

 

App Store Google Play

 

TED (Technology Entertainment Design)は、世界中の著名人による講演会を開催・配信しているアメリカの非営利団体で、ビル・ゲイツスティーブ・ジョブズも登場したことがある講演会として有名です。

 TEDは講演会の動画をホームページやアプリで無料配信しており、誰でも手軽に利用することが出来ます。

スピーチの内容は様々で最新のテクノロジーや教育心理学など、興味深いものがたくさんあります。

 

TED動画一覧
参照:TED.com

 

👆画像のように様々なジャンルの動画を簡単に視聴することができます。

 

スピーカーは多くのオーディエンスに伝わるようきれいな発音やアクセントを心がけているので、シャドーイングの教材としてはうってつけです。
また、ボタン一つで字幕のオン・オフを簡単に切り替えることができる点もありがたいです。

どんな物か想像がつかないという方は下記の動画を参考にしてみてください👇


動画は短いものだと5分程度のものからあるので、初めのうちは短いものを選んだり、10分程度の動画ならスピーチの導入部分や前半部分だけを利用して繰り返しシャドーイングの練習をしてみてはいかがでしょうか?

動画を教材として利用する場合はPCを使うか、無料アプリをダウンロードすることをおすすめします。

👇TEDのおすすめスピーチ動画をまとめた記事はこちら!👇

 

内部リンク

 



 

💡まとめ 

今回の記事ではシャドーイングの方法や学習時のコツ、おすすめの学習教材を紹介しましたがいかがだったでしょうか。

シャドーイングは慣れるまでは難しいかもしれませんが、教材の選択次第では英語だけでなく、多種多様な分野についての知識を身に着けることもできます。

皆さんも興味のある教材を使用して、楽しい英語学習をしてみてくださいね!

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