「英語の日付の書き方」は使用状況に応じて使い分けよう!
「日付の書き方」は、英語に慣れていない人にとって戸惑うポイントです。英語と日本語で、日付の表記方法が異なることは広く知られていますが、正しい書き方・読み方は分からないという人は多いでしょう。
英語の日付は、アメリカ英語・イギリス英語で表記方法が異なります。さらに、ネイティブはフォーマル・カジュアルとシーンによっても日付の表現を使い分けています。
今回は、使い分けるポイントが多々ある「英語の日付」について『記載の順番』『アメリカ式・イギリス式の書き方・読み方』を解説します。表記がすぐに暗記できない人向けに、『年月日・曜日の表記・読み方一覧』も掲載するため、普段の仕事や勉強中に確認いただけます。
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基本の年月日・曜日の記載順
アメリカ式の英語は、主にアメリカ・カナダの北米で使われています。イギリス式の英語は、ヨーロッパ諸国・オーストラリア・ニュージーランド・南アフリカ・インド・シンガポールなど、イギリス近い国や、イギリス人の移民が多かった国で使用されています。
日本語では、「年→月→日→曜日」の順番で日付を書くのが一般的ですが、アメリカ式英語・イギリス式英語では、それぞれ下記のように表記します。アメリカ式英語・イギリス式英語の違いは、「月・日の表記順序が逆」という点です。
アメリカ式英語 |
イギリス式英語 |
曜日→月→日→年 |
曜日→日→月→年 |
世界的には、「日→月→年」が広く使われていますが、カナダなど「日→月→年」「月→日→月」「年→月→日」のいずれの表記を使用する地域も存在します。そのため、アメリカ式・英語式どちらを使っても失礼はありません。ビジネスで使う場合は、特に自社内にルールが無い限り、取引相手が使っている英語に合わせて使用する表記を選ぶのが基本です。
入力欄などでよく見かける「mm/dd/yyyy」「dd/mm/yyyy」は、「m(month)=月」「d(day)=日」「y(year)=年」で日付を表しています。アメリカ式・イギリス式英語のどちらを使っているか誤解を招かないように「5/12/2020(mm/dd/yyyy)」などと記載す場合もあります。
【アメリカ式・イギリス式】日付の書き方・読み方
アメリカ式英語・イギリス式英語では、フォーマル・カジュアルの表記方法がそれぞれ異なります。日本語と同様に、ビジネスなどフォーマルなシーンでは丁寧に表記し、カジュアルな表記では「省略表記」や「/(スラッシュ)」など簡易な表記を使います。
2020年1月15日(2020/1/15) |
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アメリカ式英語 |
イギリス式英語 |
|
フォーマル |
January 15th, 2020 January 15, 2020 |
15th January, 2020 15 January, 2020 |
カジュアル |
Jan 15 2020 1/15/2020 1/15/20 1/15/’20 |
15 Jan 2020 15/1/2020 15/1/20 15/1/’20 |
読み方 |
January (the) fifteenth twenty twenty |
the fifteenth of January twenty twenty |
英語の日付使われる年月日・曜日一覧
ここからは、英語の日付に使われる年月日・曜日を一覧で紹介します。普段英語を使わない人やつづりを覚えきれていない人は、くり返し使用することで、暗記を促進できます。英語に慣れていない人は、日記やスケジュール帳に使用して練習するのがおすすめです。
「月」の表記と読み方
日本語 |
英語正式表記・読み方 |
省略表記 |
1月 |
January |
Jan. |
2月 |
February |
Feb. |
3月 |
March |
Mar. |
4月 |
April |
Apr. |
5月 |
May |
May. |
6月 |
June |
Jun. |
7月 |
July |
Jul. |
8月 |
August |
Aug. |
9月 |
September |
Sep. |
10月 |
October |
Oct. |
11月 |
November |
Nov. |
12月 |
December |
Dec. |
「日」の表記と読み方
日本語 |
英語表記 |
読み方 |
1日 |
1st |
first |
2日 |
2nd |
second |
3日 |
3rd |
third |
4日 |
4th |
fourth |
5日 |
5th |
fifth |
6日 |
6th |
sixth |
7日 |
7th |
seventh |
8日 |
8th |
eighth |
9日 |
9th |
ninth |
10日 |
10th |
tenth |
11日 |
11th |
eleventh |
12日 |
12th |
twelfth |
13日 |
13th |
thirteenth |
14日 |
14th |
fourteenth |
15日 |
15th |
fifteenth |
16日 |
16th |
sixteenth |
17日 |
17th |
seventeenth |
18日 |
18th |
eighteenth |
19日 |
19th |
nineteenth |
20日 |
20th |
twentieth |
21日 |
21st |
twenty first |
22日 |
22nd |
twenty second |
23日 |
23rd |
twenty third |
24日 |
24th |
twenty fourth |
25日 |
25th |
twenty fifth |
26日 |
26th |
twenty sixth |
27日 |
27th |
twenty seventh |
28日 |
28th |
twenty eighth |
29日 |
29th |
twenty ninth |
30日 |
30th |
thirtieth |
31日 |
31st |
thirty first |
「年」の表記と読み方
日本語表記 |
英語表記 |
読み方 |
|
2桁ずつ区切る場合 |
1995年 |
1995 |
Nineteen ninety five |
1999年 |
1999 |
Nineteen ninety nine |
|
下2桁がゼロの場合 |
1900年 |
1900 |
Nineteen hundred |
1800年 |
1800 |
Eighteen hundred |
|
10の位がゼロの場合 |
1106年 |
1106 |
Eleven oh six |
1901年 |
1901 |
Nineteen oh one |
|
2001~2009年の場合 |
20001年 |
2001 |
Two thousand (and) one Twenty oh one |
2005年 |
2005 |
Two thousand (and) five Twenty oh five |
|
2010年以降の場合 |
20011年 |
2011 |
Twenty eleven Two thousand (and) eleven |
2020年 |
2020 |
Twenty twenty Two thousand twenty |
|
2021年 |
2021 |
Twenty twenty one Two thousand (and) twenty one |
「年代」の表記と読み方
下1桁がゼロの場合 |
1970年代 |
1970s 70s 70’s |
Nineteen seventies |
1980年代 |
1980s 80s 80’s |
Nineteen eighties |
|
2010年代 |
2010s |
Twenty tens |
|
下2桁がゼロの場合 |
1900年代 |
1900s |
Nineteen hundreds |
900年代 |
900s |
Nine hundreds |
|
下3桁がゼロの場合 |
2000年代 |
2000s |
Two thousands |
1000年代 |
1000s |
One thousands |
「曜日」の表記と読み方
日本語 |
英語正式表記・読み方 |
省略表記 |
月曜日 |
Monday |
Mon |
火曜日 |
Tuesday |
Tue |
水曜日 |
Wednesday |
Wed |
木曜日 |
Thursday |
Thu |
金曜日 |
Friday |
Fri |
土曜日 |
Saturday |
Sat |
日曜日 |
Sunday |
Sun |
英語の日付に必要な「前置詞」の種類と使い分け
英語で日付を記載する場合は、「前置詞」の使用が欠かせません。前置詞は、日本語でいうと「~から」「~に」などの助詞に相当する役割を持っています。
前置詞を組み合わせれば、下記のようなビジネスで頻繁に必要となる「詳しい日時の指定」も可能です。
「12月8日午前9時に、弊社のオフィスにお越しいただけますか?」
Could you please come to our office at 9:00 a.m on December 8th?
「2019年11月25日木曜日の朝」
Friday morning, November 25, 2018
使用する前置詞は、「いつ・何を意味したいか」で変わるため、各前置詞の使い分けを覚えましょう。
「時間」を指定する前置詞
時間を指定する場合は、前置詞「at」を使います。「~時ピッタリ」を意味する「o’clock」や、午前午後を意味する「a.m/p.m」なども併せて使うと、さらに詳細な時間を指定できます。
表記例 |
例文 |
|
時間 |
at 10 at nine o’clock at 7:20 p.m |
I’ll see you tomorrow at 10 am. |
「特定の日付」を指定する前置詞
何月何日のように、特定の日付を指定する場合は、前置詞「on」を使います。曜日の場合も同様に「on」を使用します。
表記例 |
例文 |
|
日付 |
on May 3rd |
That shop is going to open on May 3rd. |
曜日 |
on Monday |
Let’s go for a drink on Friday. |
「期間」を指定する前置詞
一定の長さを持った期間を伝えたい場合は、前置詞の「in」を使いましょう。ある程度の長さが必要となるため、1日2日など短い期間ではなく、主に「年」「月」「季節」「世紀」「年代」に使われます。
表記例 |
例文 |
|
年 |
in August |
I went to America in August. |
月 |
in 2020 |
He is going to watch the Olympic Games in 2020. |
季節 |
in summer |
I plan to move to Tokyo in this summer. |
年代 |
in 1980s |
This fashion was very popular in 1980s. |
「特定の日付~特定の日付まで」を指定する前置詞
「~日から~日まで」という特定の期間を伝えたい場合は、前置詞の「from」と「to・through・till・until」を使います。先述した「at」や「on」を組み合わせることで、更に詳しく年月日・曜日・時間を指定することができます。
表記例 |
|
~日から~日まで |
from July 1st to 15th, 2020 from July 1st through July 15th, 2020 from July 1st till July 15th, 2020 from July 1st until July 15th, 2020 |
注意すべき単語と前置詞
英語の日時を表す前置詞では、単位の小さい順に「at」→「on」→「in」を使用します。そのため、基本として、前項までに紹介した「時間」「日付・曜日」「期間」それぞれの前置詞を覚える必要があります。ただし、何にでも例外があるように、場合によってはこの法則が当てはまらないケースがあるため注意が必要です。
表記 |
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週末 |
アメリカ英語 |
on weekend |
イギリス英語 |
at weekend |
|
平日 |
on weekday |
その他の日付に関する表現
最後は、日付に関するその他の表現や、よくある表現をまとめて紹介します。
・複数の日付を指定する表現
表記例 |
|
複数の日付を指定する |
March 12th,13th and 14th,2019 |
複数の日付から選択する |
March 12th,13th or 14th,2019 |
違う年の日付を指定する |
April 24th,2019 and January 19th,2020 |
・日付を入れるファイル名
”ファイル名”mar01072019 |
“ファイル名”2020_12_17 |
“ファイル名”2020-12-17 |
“ファイル名”20201217 |
・日本元号
年号 |
表記 |
表記例 |
昭和 |
Showa (era/period) |
Showa 45 the 45th year of Showa era |
平成 |
Heisei (era/period) |
Heisei 26 the 26th year of Heisei era |
令和 |
Reiwa (era/period) |
Reiwa 2 the 2nd year of Reiwa era |
まとめ
今回は、英語を使った日付の書き方・読み方や、日付に関わる英単語をまとめて紹介しました。英語の日付表記は、ファイル名の保存や、ビジネスレター・資料作成の際など広く活用することができます。
日付の書き方や読み方は、地域やシーン別にさまざまあるため、使用する相手やシチュエーションによって、適切な表現を利用してください。一度、自社の表記・自分の表記形式を決めたら、相手が混乱しないよう、毎度同様の表記を使用しましょう。