基礎の英文法
文法とは簡単に言えば単語を並べる順番のルールです。並び順によって英単語とはまた違う意味を持つこともあります。日本の中学や高校で学ぶ英文法では英会話の基本となる文法をカバーすることができます。学生さんから英語やり直し中の方まで、中学&高校英語の文法をざっとおさらいできる例文をご用意いたしました。これを読んで、ぜひ中学&高校英語の文法をマスターしちゃいましょう
英語の品詞
英語の文法をご説明するにあたり、まず品詞についてご説明いたします。品詞とは、英単語を役割や意味によって分類したものを指します。一番分かりやすい例では、人や物を表す「名詞」や、動作を表す「動詞」などがあります。こういった英語の品詞には9種類があります。
名詞
名詞とは人や物や場所など具体的な対象を指す。主語も名詞の一つ。
動詞
動詞とは名詞が引き起こす動作の内容を表す。自動詞と他動詞の2つがある
代名詞
代名詞とはその名の通り名詞の代わりになる品詞。weやthisなどがある。
形容詞
形容詞とは「名詞」の状態や性質を表す品詞
副詞
副詞とは「名詞以外の品詞」の状態や性質を表す品詞
前置詞
名詞や代名詞の前に置いて、場所や時間などの意味を持たせる品詞
接続詞
接続詞は2つ以上の分を接続する品詞。「もし(if)」や「しかし(but)」がある。
間投詞
5文型
英語の5文型は英語の全ての文法を5パターンに分類したもの。5文型を理解すれば英文法の概念が理解しやすくなりますが、もし複雑と感じたら、英文法を勉強した後にもう一度おさらいすると良いでしょう。
第1文型 (SV)
主語(名詞)+動詞の文章。動作を行う人とその動作の関係。
(例)The baby slept 赤ちゃん(名詞)が寝た(動詞)
第2文型 (SVC)
この文型を端的に説明すると主語(名詞)は〇〇である、つまり主語(名詞)=〇〇の関係が成り立つ文型です。
(例)Akemi is a math teacher.
アケミは数学教師です
ここではアケミ=数学教師ですので、=(イコール)の関係が成り立っていますね。
第3文型 (SVO)
主語(名詞)+他動詞 +目的語の順番です。他動詞には目的語が必要なので、目的語が必ず入ります。
(例)She knows the answer.
彼女は答えをしっている
know(知っている)いう動詞に対answer(答え)という目的語
第4文型 (SVOO)
簡単にいうと主語(名詞)と動詞に加えて「〇〇に」+「〇〇を」という情報が入ってきます。
(例)I gave Ken the document. 私はケンに資料をあげた
主語(名詞)と動詞に加えて「ケンに」、「資料を」という情報が主語と動詞に加わっています。
第5文型 (SVOC)
この文型では主語(名詞)がO(目的語)をC(補語)〜にする、〜とする=V(動詞)という文章です。
(例)He named the cat Tama
彼は猫にタマと名付けた
彼は(主語)と名付けた(動詞)の主語と動詞に対して、猫に(目的語)とタマと(補語)という情報が加わっています。猫=タマのように、O(目的語)とC(補語)は=(イコール)の関係になります。
be動詞
be動詞とは動詞の一種です。be動詞には、原型のbeの他にも、主語のam(was), are(were), is(was)の4パターン(カッコ内は過去形の場合)があります。この文法は主語と動詞の関係を=で結ぶ文法です。
I am a accountant (私は会計士です)
※私=会計士の関係になります
You are my best friend (あなたは私の親友です)
Jane is very kind person (ジェーンはとても優しい女性です)
一般動詞
この文法では主語と、主語が行う動作を述べる文法です。動詞にはbe動詞の他に、一般動詞があります。動詞はさらに自動詞と他動詞に分けることができます。自動詞は主語と動詞だけで意味が完結する文章、他動詞は完結しない文章になります。
My grandfather laughed (私の祖父は笑った)
※laugh(笑う)は自動詞なので主語と動詞だけでOK
I have the textbook(私はその教科書を持っています)
※have(持つ)は他動詞なので「教科書」という目的語が無いと意味が完成しない
They needs your help(彼らにはあなたの助けが必要です)
三人称単数
先程の一般動詞についての追加ルールです。一般動詞の時、主語が3人称かつ単数かつ現在形(過去や未来のことではない)の動詞にsやesなどをつける必要があります。3人称とは「私(自分)」と「あなた(目の前にいる話し相手)」以外の人のことを指します。単数はそのまま一人、一つという意味です。
She wants some cookies(彼女はいくつかクッキーが欲しい)
※クッキー(cookies)のsは複数系のs
Ken teaches mathematics (ケンは数学を教える)
He studies hard(彼は熱心に勉強する)
can
「することができる」と言いたいときは主語+can+動詞の原型。「〜できますよ(してあげますよ)」と相手にオファーするときにも使えます。疑問文にして「〜してくれますか」と頼んだりする用法もあります(詳しくは疑問文の項目を参照)この文法には主語が三人称単数かどうかは関係ありません。
I can swim(私は泳げます)
The teacher can help you(その先生があなたを助けてくれるよ)
過去
過去のことを言う時にはbe動詞はwas(原型はam/is), were(原型はare)に置き換えます。一般動詞は動詞にdやedなどで動詞の形を加えると過去の出来事を伝えることができることができます。一般動詞の過去形はdやedだけでなく、全く異なる形になったりすることがある。
I was a accountant (私は会計士でした)
He helped his friends(彼は友達を助けた)
I ate an apple(私はリンゴを食べた)
※eatの過去形はateなど不規則な変形を遂げる単語も。覚えるのは大変ですが、中学校で学ぶ単語の過去形を覚えたらその後の学習がとても楽になります
未来
未来の出来事(今後の予定など)を表したい時には主語+will+動詞の原形で文をつくります。原形なのでこちらも主語が三人称単数かどうかは気にしなくてもOKです
I will be a doctor in the future (私は将来は医者になります)
She will go to the gym on next Saturday (彼女は次の土曜日にジムに行く予定です)
現在進行形
「今ちょうど〜しているところです」というには主語+be動詞+動詞ingで表現します。
I am studying in the library(私は図書館で勉強をしているところです)
You are doing well(あなたは良くやっています)
Jane is taking a picture outside (ジェーンは外で写真をとっているところです)
疑問文
その名の通り、何かを尋ねる時に使う文法です。先ほどのbe動詞の文では、単語を入れ替えて文末に「?」だけで疑問文にすることができます。先文字は大文字で書くことを忘れないようにしましょう。
be動詞
Jane is a kind person
Is Jane a kind person?
be動詞の他にも一般動詞がありましたが、be動詞の時とは少しルールが異なります。be動詞と同じように主語と動詞の位置をひっくり返すのですが、一般動詞の疑問文はdoかdoesを先頭に持ってきます。この2つの使い分けは三人称単数かそうでないかで分けます。もちろん文末の「?」も忘れないようにしてくださいね。
You have the textbook(あなたは教科書を持っています)
↓
Do you have the textbook?(あなたは教科書を持っていますか)
They needs your help(彼らにはあなたの助けが必要です)
↓
Do they need your help?(彼らにはあなたの助けが必要ですか?)
She wants some cookies(彼女はいくつかクッキーが欲しい)
↓
Does she want some cookies?(彼女はクッキーが欲しいですか?)
※Doesでesが入っているので動詞を3人称単数にする必要はない
疑問詞
質問する文が上記のようにYESかNOかで答えられるとは限らない。疑問文の中には疑問詞を使えば「何を」や「いつ」などの具体的な内容を聞くことができる。
how(どう、どうやって)
what(何)
who(誰)
where(どこ)
when(いつ)
why(なぜ)
which(どっち)
whose(誰の)
Do you have the textbook?(あなたは教科書を持っていますか)ではなく「何を持っていますか」と聞きたい場合
What do you have?(何を持っていますか)
Does she needs some cookies(彼女はクッキーが必要ですか)ではなく「いつクッキーが必要ですかと聞きたい時」
When does she need some cookies?(彼女はいつクッキーが必要ですか)
否定文
「〜ではない」や「〜しない」など否定をする文のこと。be動詞に対しては、be動詞の後にnotをつける。一般動詞の場合は主語と動詞の間にdo not (don’t)もしくdoes not(doesn’t)を挿入することで否定文にできる。
She is not a teacher(彼女は教師ではありません)
I don’t like cookies(クッキーは嫌いです)
Ken doesn’t like studying(ケンは勉強が嫌いです)
命令文
何か人に命令したり、何かをするように行ったりする時は、主語を省いて動詞の原型最初に置きます。英語に主語が無いのはとてもレアなケースです。
Be kind (優しくなりなさい)
Take your time (時間を使って=焦らずに)
命令文に非定型にすることで「〜してはいけない」「〜しないで」という言い方になる。
Don’t be afraid(怖がらないで)
Don’t touch the glass(ガラスに触れないで)
To+不定詞
「To+不定詞」には主に3つの用法があります。
①「〜する」という動詞を「〜すること」に変化させる
To study English is fun(英語を勉強することは楽しい)
※study+ing=Studying English is funも同じ「英語を勉強することは楽しい」という意味になります
②名詞などに対して「〜するための」と付け足す
I want something to eat(何か食べるものが欲しい)
③「〜するために」という意味
I went to zoo to see a monkeys (猿を見るために動物園に来た)
there is(are)
「〜がある」と言いたい時はThere (is)areと表します。
There is a bag on the table(テーブルの上に鞄がある)
There are so many problems to solve (解決すべき問題がたくさんある)
受け身(受動態)
「〜された」という受け身の表現は受動態と言います。主語に合ったbe動詞+過去分詞形で表されます。
The building was destroyed(その建物は破壊された)
The cat was loved by many people(その猫は多くの人に愛された。)
The novel was written by her(その小説は彼女によって書かれた)
現在完了形
「〇〇したことがある」という経験は、have + 過去分詞で表します。三人称単数はhasになります。
I have tried many times(私は何度も試しました)
She has been to Canada(彼女はカナダに行ったことがあります)
現在完了進行形
「〇〇し続けています」とい表すときは「have been 〜ing」で表します。
I have been researching this topic for a long time(私はこのトピックについて長年研究してきました)
He has been staying in this city for 3 months (彼はこの街に3ヶ月滞在している)
過去完了
「〜していた」 という表現にはhad+過去分詞で表します。
I had already finished my homework(私はすでに宿題を終わらせていた)
I had washed all the dishes by 8 o’clock.
8時にはお皿を洗い終えていました
比較
「〜より〜の方が〇〇だ」と言いたい時には、形容詞、もしくは副詞の最後にer+thanを加える場合と、more +形容詞、もしくは副詞+thanとする2パターンがある。
Kate is taller than Jane(ケイトはジェーンより背が高い)
It is more difficult than other plans(それは他のプランよりも、もっと難しい)
「〜は〜の中で最も〇〇だ」と言いたい時は、形容詞、もしくは副詞の最後にestの場合と、most +形容詞、もしくは副詞とする2パターンがある。また形容詞、または副詞の前にはtheをつける必要がある
Kate is the tallest among them(ケイトは彼らの中で一番背が高い)
It is the most difficult plan of all(それは全ての中で一番難しいプランだ)