【英単語の覚え方】“英語がデキる人”の単語習得法をシンプルに解説!

目次

 
 

英単語を覚えよう!

 
英語学習で一番重要なのが英単語の数、すなわち語彙(vocabulary)の豊富さです。これは日常会話、テストの点数UP、ビジネス英会話などの全ての学習目的に通じることです。料理に例えてみると単語は「食材」です。例えどんなに切れ味の良い包丁(=発音)やレシピ(=文法)があっても、食材がなければ始まりませんよね。英単語も同じで語彙が少ないと会話や文章の中で理解できる内容が少なくなります。言い方を変えれば、単語数が増えれば増えるほど会話の幅が広がり、文章もスムーズに読めるということになります!
 
英語では3000語の単語を知ることでネイティブの日常で使う文章の95%は理解できると言われています(参照1*)もちろん難解なニュースや小説を読もうとするとこれよりも多くの単語数が必要ですが、もし文章中の95%が理解できれば、新しく覚える単語は5%で良いのです。単語量が増えていくほどたまに出てくる知らない単語を補っていくだけでよいので、単語は覚えれば覚えるほど英語学習がどんどん楽になります。今日からでも単語の勉強を始めることが“英語がデキる人”への第一歩なのです。
 
参考1*:https://www.lingholic.com/how-many-words-do-i-need-to-know-the-955-rule-in-language-learning-part-2/  

 

記憶に残る単語暗記法

 
それでは、どのように単語を覚えるのが効率が良く、記憶に残るのでしょうか。
そこには重要なポイントが3つあります。
 
ポイント

 

  1. 「集中暗記期」と「速読暗記期」
  2. 最初の2日が鍵となる!「読書聞話」+「想」で英単語を脳に染み込ませる
  3. 記憶を定着させるのは「繰り返すこと」速読してとにかく目に触れる回数を増やす 
 
 
 

必要なもの

単語帳(英単語の意味を赤いシートを隠すことができるタイプがおすすめ)
ネット環境 or 電子辞書(発音チェックのため)
 
 

「集中暗記期」と「速読暗記期」

 
この習得法の特徴は、単語を「集中暗記期」&「速読暗記期」に分けることです。まず初めに150単語(自分のペースに合わせて増減させてOK!)2日間かけてじっくり脳に染み込ませます。この時点で覚えられなくても全然問題ありません。そして3~5日目は単語は意味がわからなかった単語を時間をかけて思いだす+思い出せなければ再度覚えなおします。そして6日目からは「速読暗記期」してとにかく目に触れる回数を増やします。こうして最初の150単語が「集中暗記期」から「速読単語期」に移行したら、また新しい150単語を「集中暗記期」として記憶します。このサイクルを続けることで効率的に単語を覚えることができるのです。
 

最初の5日がキーワード!「読書聴話」+「想」で英単語を脳に染み込ませる

この暗記法では単語を最初の5日間「集中暗記期」になんとかかんとか…って言ってるけど結局何をするの?と思われるかと思います。「集中暗記期」はその名の通り、集中して単語を覚える期間です。集中暗記期の最初の2日間では、一単語につき以下の4方法で単語を頭に染み込ませます。
 
「読む」・・・単語を心の中で読みあげる ※単語を「見る」ではないので注意!
「書く」・・・スペルを指でなぞる
「聴く」・・・発音を確認する ※時間が無ければ省略可
「話す」・・・実際に声に出して読みあげる
 
次の3日間は、英単語の意味を赤シートや紙などで隠してテスト形式で読み進めていきます。ここではまだ全然覚えられていない単語もたくさんあると思いますが問題ありません。しかし、次の大事な3つのポイントを守るようにして下さい。
 
・分からなくても30秒以上「思い出そうとする」こと
・思い出そうとしている間、その単語を「読む」「書く」「話す」こと
目的は最初の2日間で覚えた4つの方法のうち3つを再現して「思い出そうとする」ことで、脳に「この情報は大切」というイメージ付けを行います。そして答え(単語の意味)を見た時に深く印象に残すといった作戦です。
 
 

記憶を定着させるのは「繰り返すこと」速読してとにかく目に触れる回数を増やす

学校のテスト前に徹夜で覚えた記憶って大抵もう覚えていませんよね。浅漬け知識はすぐ消えちゃう。なので、とにかく目に触れる回数を増やして繰り返すのが単語学習の王道。
 
効率の良い記憶にはエビングハウスの忘却曲線。
エビングハウスの忘却曲線をご存知でしょうか。ランダムで意味の無い文字の羅列を覚え、一定の時間経過後に単語を再学習した時、どれだけ効率よく思い出せるかをグラフで示したものです。実験の結果、1日の間ですんなりと思い出せる率がガクッと落ちていて、その後1週間の内にほとんどを思い出せなくなっています。すなわち記憶とは最初の数日〜1週間の復習が重要であることが分かります。その間に集中して記憶をするのが「集中暗記期」です。しかし最初の数日間に復習しただけでは、長期的な記憶に残りません。ましてや3000語を目標にすると最初の方に覚えた単語はなかなか思い出せなかったりします。そこでとにかく目に入れる回数を増やす「速読暗記」を上手く活用することをお勧めします。
 
「速読暗記」とはその英単語をひたすらに読み流していくという学習方法です。上記の4つの方法のうちの2つ「読む」を効率よく速いスピードで読み流していきます。単語の意味が分かれば、声に出す必要もなく意味を頭に浮かべるだけで大丈夫です。その間に意味がわからない単語があればその分だけ3秒間「思い出そうとする」ようにしてから日本語訳を確認します。その他は特に必要なことはありません!以下に私が実際に実践した暗記法を日記形式でご紹介いたします。
 

「集中暗記期」Day1 to Day5

Day 1 Fri.
今日から新しい単語を150単語記憶します。「集中暗記法」といっても仕事があるのであまりにも長い時間を割くことはできません。一つの単語にかけられる時間は30秒くらいかな?スペルをなぞって、読む、話すを高速で繰り返します。朝と夜を40分ずつ。1時間と少しで終了しました。
 
Day 2 Sat.
今日は仕事がお休みだったので、ネットで単語の読み方を調べる→読み上げるを繰り返しました。検索の為にタイピングしているのも立派なアウトプット。一つの単語に1分かけて学習しました。
 
Day 3 Sun.
今日からは英単語の意味を隠しながら、テスト形式で単語帳を読み進めました。中々この2日間では覚えられていなかった単語があり、30秒間かけてゆっくり「思い出そうとする」ことで、この単語は大事!って脳にイメージ付けます。思い出せなかった単語には時間をかけますが、覚えていた単語に関してはすぐに読み進めていけるので、前の二日間よりかは費やす時間が減ったイメージです。
 
Day 4 Mon.
まだまだ覚えられていない単語もあるけれど、意味を見た時に「あ〜そうだった!」と感じることが増えました。思い出せそうで思い出せないこの感じがもどかしくて、印象に残りそう!笑
 
Day 5 Tue.
今日は最初の単語の「集中暗記期」の最終日。明日からは速読の流し読みになってしまうので悔い無きように特に集中します。でも、ほとんどの5日目だから単語の意味もかなり分かっています。 
 
Day 6 Wed.
今日から新しい150単語を「集中暗記期」に迎え入れました!昨日までの単語は「速読暗記」として通勤時間に一単語につき1秒(意味が分からなければ3秒「思い出そうとする」)を繰り返します。
 
Day 7 Thu.
「集中暗記期」150単語と「速読暗記期」150単語を両立するのは、難しいと思っていたけど、意外とすらすら読み続けていけるので、負担は少ないように感じます。
 
 

感想

 
「集中暗記期」の単語を上記の方法で暗記して、通勤時間などのちょっとした隙間時間に「速読暗記期」群の単語を勉強しました。5日過ぎる度に「速読暗記期」に切り替えるので、「速読暗記期」群の単語はどんどん増えていきますが、最初の5日間で徹底的に覚えたことと、その後も隙間時間で勉強を続けているので流し読みしていくだけですんなりと頭に入ってきます。「速読暗記」を毎日続けることのメリットは、毎日単語が目に触れることです。一度覚えた単語も、長期間見ないと脳が「この単語は必要無い記憶」と判断して忘れてしまいます。そこで、何度も目に触れることで、脳にこれは重要な記憶だと言い聞かせるのもこの「速読暗記」の役割の一つです。そしてスムーズな「速読暗記」のためには最初の「集中暗記期」である程度記憶を確かにすることが大事と感じました。
 
 
 
 
この暗記法に関するQ&A
 
3000単語を目標にしているけれど「速読暗記期」の単語を読み切る時間がありません。
 
3000単語を目安にしている方は、やはり単語が増えるにつれて「速読暗記」が40分くらい必要になる場合もあります。「速読暗記」の単語が多くなりすぎるという方は、「速読暗記」の単語を2つに分けて1日おきに学習するという方法もあります。
 
 
単語が難しくなるにつれて記憶するのが負担になっちゃいます。
 
負担に感じるということは、記憶の効率が余計に悪くなってしまいます。無理はせず、1日〜3日ほど休憩を入れたり、一度に覚える量を減らしても構わないので、とにかく「続ける」ことが一番です。
 
 
まとめ
単語習得は地道で辛いと感じることも多いと思いますが、一定量覚えてしまえば、英語学習が楽になります。英単語の覚え方に行き詰まったと感じている方は、ぜひご紹介した英単語の学習法を試してみてくださいね。

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